「水中世界でも手話が使えると便利ですよね?」
「だから手話を勉強しているんですよね?」
ダイビング✖︎手話
って話になると、必ずこの質問が出てきますが、
ボクは、
「う〜む、そりゃ、びみょうだなぁ〜」
と答えています。
まずそもそも論ですが、
基本的に水中世界に‘音’はありません。
※一般的解釈としてのいわゆる‘音’です。
聴者もろう者も
み〜んな無音の世界、それが水中世界です。
ボクに限って言えば、小さい頃からずっと水中にいますので、
本当は、生物独特の音がきこえることがあります。
魚の声・海の声・生物の声と言えるかもしれません。
なんというか、脳にダイレクトに響いてくる感覚に似ています。
音楽に近いメロディ〜が流れてくることもありますが、毎回ではなく、
「ゾーンに入った時に感じる」に近いです。
※コレについて、自分なりの深イイ理論があるのですが、
話すと長いので、またの機会にw
「この魚の名前は?」
「これ、何?」
確かに、手話があってコミュニケーションできると水中は便利ではありますが、
必ずしもなんでもかんでも、しゃべくることがイイとは思いません。
というか、手話付きで、その答えを水中ですぐ、言語として求めてしまうと、
それ、つまんないと思うんです。まずは、まんま感じてくれ、そう思うわけです。
この件に限ったことではありませんが、便利の弊害って、やつです。
ではなんで、手話やってるの?ということですが、
それは、手話を通してろう者の考え方や文化を学んだり、
陸上のコミュニケーションとしての言語が必要だと思うからやっています。
なんかよくわからない
どうでもイイのかもしれませんし
違いもよくわかってもらえないかもしれませんが、
この辺り、ダイビング文化を伝える身としては、
とても大切だと思うのです。
※ダイビングでは、ハンドシグナルとい手信号がありますが、
これは危険や急を要する時だけに使うツールで、言語ではありません。
shonandive.sekita