ダイビング業界の今後について(2020.5.7)

5/6で自粛営業生活も12日目になりましたが、明日5/7(木)からは規模をかなり縮小しての営業を再開します。これまでの経緯や考え方などはWEB記事に詳しく記載があるのでそちらをご覧ください。

こういう時なので、私が現在考えるダイビング業界の今後について以下に書いてみます。長いので、お時間ある時によかったらご覧ください。また、一般の方・プロの方・自身の置かれている立場で、意見や考えも様々だと思います。しかし、以下に書くことは私が客観的にこの業界をみて思うことです。いつまでも夢見がちな?元の生活にいつか戻れるだろう・・・なんていう「希望という見えない光」を追うよりも、現実を見て認識して対応をとっていかないとならないフェーズにあると思っています。

最後には、これからのダイビングをする上で、どういったことが重要になるか?意識していけばいいのかを、一般ダイバーの皆さまに向けて提言めいたものを書いてみたいと思います。

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大前提、コロナの影響は正直かなり長引くでしょう。安定的でコントロールされたものになるには1年後か2年後か。仮に1ヶ月後に緊急事態宣言が解除されても、もう前と同じ「スタイル」ではダイビング業界もやっていけないと思っています。

良いことは、「ダイビング」自体は無くならないかなと思っています。自然をリアルに感じて楽しむマリンレジャーは、これからさらに注目されるかもしれません。「そんなの当たり前だろ?」と思う方もいると思いますが、コロナ前後では、無くなるビジネスモデルやスタイルも多くあると感じてのことです。

先日の政府専門家会議の会見でも、これからの中長期的なコロナとの戦いの中で「生活様式の変化」というものをしきりに提案していたのが印象的です。つまり、これまでと同じようには生活(仕事)ができないということです。

ダイビング業界の「スタイル」ということだと、まず一番影響がありそうなのは、「ダイビングスクール(都内型プロショップ)という形態」です。海を自社で管理所持せず、不特定多数の大勢で車に乗ってワイワイとワゴン車で伊豆ツアーに皆で出かけるスタイルは、今後、感染リスクなどからかなり厳しいと思っています。少人数なら可能でしょうが、週末に日程を合わせて車いっぱいにお客様を乗せて行くからこそのビジネスモデルなので、少人数だと確実に単価が上がるでしょう。

ダイビングポイントに直接自力で行って現地タンクサービスを使ういわゆる「現地型サービス」はこれまでと同様でしょう。ただし、こちらも大人数を受け入れることができなくなることで、予約できる機会の損失や単価の上昇を招くと思います。また、沖縄本島を含む離島についてですが、住民の鎖国意識が根強く、これまでのような飛行機を使って離島に観光客がジャンジャン気軽に行くことが難しくなるかもしれません。

もう一つ、日本のスタンダードなダイビングスタイルであるライセンスを取得していてもプロガイドを付けて潜る「ガイドダイブ」ですが、ガイドダイブ主流の現在の流れが変わってくると思います。
具体的には、身近なバディとプロガイドを付けないで自分達だけでタンクレンタルして潜るスタイルいわゆる「セルフダイブ・バディ潜水」がより見直され、メインとなるでしょう。

セルフダイブの見直しは、整備されたマイ器材を所有して潜ることにも繋がるでしょう。このコロナの状況では、レンタル器材で潜る感染リスクなども考えると、自前のマイ器材使用がより一般的になると思います。

セルフダイブができる程度の高いダイビングスキルが、強く求められ、自立したダイビングスキルを持つことが必要となるでしょう。その日潜る海を自身で海況判断しないといけないので、気象を予測して自身で正しく海況判断することも求められるでしょう。

つまり、コロナ時代のダイビングとは何か?それは・・・
「大移動を伴わない近場のホームグラウンドで、完全マイ器材で、バディと一緒にセルフで水中散歩をする」これがこれからコロナ時代のスタンダードになるかもしれません。

政府は約1ヶ月の緊急事態宣言の延長を決定しました。今は変革移行期であると思います。コロナの影響があるからこその商品を安く販売したり、ある意味ではチャンスも多く転がっています。どうぞこの機会に、これからの時代に合うダイビングをそれぞれ皆さんで考えていただき、準備をお願いします。

具体的には、
・マイ器材の準備と整備・セルフダイビング(バディ潜水)を見据えたスキルアップ
葉山で自由にセルフするには、各種保険の整備などからダイブマスター程度のランクが必要
こんなところでしょうか。自立すればするだけ、コロナ時代のダイビングは潜るチャンスが拡がります。

ダイビングは、このコロナ時代も無くならないと思いますが、これまでより、ハードルは確実に上がるでしょう。「ちょっとやって見たいだけ」というより、「どうしてもやりたい方がそれなりにちゃんと続けていく」マリンレジャーになる。業界再編も行われ、プロスタッフが移動し店舗の統廃合がなされ、今までのダイビングスタイルを変更することを迫られるでしょう。

湘南DIVE.葉山ダイビングサービスは、都内から約1時間で、葉山のダイビングポイントまで徒歩3分の立地です。元々の施設がかなりアウトドアなものなので基本的に密にならない環境です。このコロナ時代でも、しっかりできることをやらせてもらいたいと思います。

shonandive.sekita
Ps.こんな時だからこその求人も継続的に募集しております。社会保険完備で経験値などにより優遇いたします。仕事はわりとあります、我こそはと思う方は、是非一度連絡をください。

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